BACK
       音のある断片
静寂の森

梢を飛び交う風は あなたを捜している
痛みにまみれた夢を キャンドルにくべながら
ah 乾いた皮膚に 閉じ込められた夏が
記憶を 忘れそうだと 静かに涙 こぼす

いにしえをたどる 道は遠すぎて
見えない月日を さまようまま infinity

通り雨が 過ぎるたびに ひとつ ひとつ 失くして行く
いつか二人 河の淵で 交わした約束さえも
指と指を 重ねながら 感じていた 温もりさえ
はかなすぎて 頼れぬまま 胸騒ぎと向かい合う

水の踊りかなでる 木漏れ陽のささやきが
さよならのかたちをして 静寂に溶けて行く

失われたまま 遠くはばたいた
欠けた石のように 壊れかけのvirginity

次の雨が くるまでには はやく そこを 見つけなくちゃ
次に雨が 降るときには 全てを忘れてしまう
極彩色の蝶の群に 明日の行方 委ねながら
祈るような気持ちのまま 泣きそうな空 見あげてる

通り雨が 過ぎるたびに ひとつ ひとつ 失くして行く
いつか二人 河の淵で 交わした約束さえも
捜していた エルドラドは 夢の彼方だけにあるの
巡りあえる 奇跡だけを せつなく信じてるだけ


NEXT
- CLOSE -