BACK
       音のある断片
さよならを遠く離れて

地平線まで
遥か何マイルだろう
  国境のないキャラバン 悲しい草笛
遠ざかってく
あの町に置いてきたよ
  君との日々と ひとひらの物語

花売り達が夢を売る市場 夕闇に染まる西風へと
受け継がれた深い瞳に そのとき 旅路を やめかけた

巡りゆく 星の流れ 抱きしめて 君とすれ違って行くよ
想い出は置き去りで 旅は まだ続いて行く
優しさが砂にかわるまで

忘れないよ
草原のテントの下
あふれかえる星空 虫の羽音も
いつまででも
抱きしめたかったけど
さまよう僕は どこまでも 旅の中

うつむいたまま うなずくと君は 白い羽飾り その形見に
「でもさよならは仕方ない 自然の総てのルールだから」

吹きすさぶ 砂の嵐 荒れた河 再び僕は旅立つ
寝息を立てる君の隣で眠れないまま
夜明けの薄闇 見ていた

いくつもの町を駆け抜けて それでも道は涯てなく
どんな別れや出逢いが この先 待ってたとしても
いつかたどり着く その日まで



NEXT
- CLOSE -