月読
月輪
燃えさかる炎へ飛び込むウサギ
白い肌は焼け焦げて土に還り
あなたを抱きしめる大地になる
飛び跳ねた血は空へと舞い上がり
やがて静かの海へ注ぐ 恵みの雨になる
それでも あなたに総てをささげられたら
ほんのわずかでも
あなたの頬を撫でる風になれたら
張りつめた弓を空へ放つ狩人
矢尻の辿りつく場所も知らないまま
流れ矢は あなたを包む風になる
螺旋状にこぼれるメロディが聴こえる
[aion]という名の かなしい歌が聴こえる
Sin
それは罪
生まれながらにして背負った罪
生きてゆくということは
罪を重ねてゆくということ
生きてゆくということは
罪を償いつづけるということ
Sin
それは罪
生まれながらにして背負った罪
生まれたということは
罪を重ねてゆくということ
生まれたということは
罪を生み出してゆくということ
それでも生きてゆくのは
罪を償いつづけるため
それでも生きてゆくのは
それを「喜び」にかえてゆくため
雨は降りつづける
月の海へと降りつづける
手探りでさまよいながら
私は捜している
傷つきつづけるのは
罪を償いつづけるため
傷つきつづけるのは
月にたどりつくため
愛している
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