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       little luv
ノヴァリスを遠く離れて

絹糸の雲が流れて行く
あの空には二度と届かない のばせない
利き腕は絶たれ どこかへ失せた
ノヴァーリスを遠く離れた この地で

木の葉が風に揺れるのを見る
「もう戻れない?」と哭いた

悲しみは 天へ昇って 風に乗って
雨と雷を連れてくるだろう
神鳴りよ 総てのものを焼き尽くせ
そして もう二度と悲しみがないように

この地へ――

溢れ出す言葉 感情の海
荒れた風に口が塞がれて叫べない
焼け焦げた月は遠くで火照る
ノヴァーリスへ戻れるものなら 春がいい

色めく藤の美しい花
その華が今は憎い

この海の遥か向こうの王国へ
人は憧れて 帆を揚げて進む
凶暴にそぎたつ岩にとらわれて
海へ消え去った悲しみは この地へ 降り注ぐ

悲しみは 天へ昇って 風に乗って
雨と雷を連れてくるだろう
ノヴァーリスへ 総ての夢も 優しさも
そして もう二度と悲しみもないように

この地へ――



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