植物観察
蒸散
君の言葉は はじけて消えた
空の彼方に 風の向こうに
いつしかここに 戻るだろうか
意味があったと 言えるだろうか
くっついてるつもりだった
ぎゅっとしてるつもりだった
ほんの小さな孔ならば
きっと平気だと思った
傷つけるたびに すれ違うたびに
君の心に孔が開く
僕は見逃していたね 馬鹿だね
でもあやまらない
君との日々は くすんで消えた
せわしい日々に まぎれて消えた
忘れたことも 忘れるくらい
冷めた空気が 僕を責めるよ
ほっといても君はきっと
やって行ける気がしてた
きっと君より状況は
ずっと僕のほうが重傷
傷ついたふりや 癒せないふりで
君は自分を貶めてく
僕もあきらめていたね 馬鹿だね
でももう手遅れ
君の記憶を 無理矢理消した
押し去るように はるか昨日に
いつしかここに 戻ってきても
無関係だと 言い切るために
君の痛みの 捌け口として
ただ黙ってた 僕を責めてよ
いつしかここに 戻ってきたら
酷い奴だと 僕を責めなよ
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