犯罪白書
Round Midnight
電話線が彩る終止符を
さめた瞳でとらえて飲みこむ
雑音が導く 最終楽章(コーダ)への音
アルトサックス奏でる失望は
絶望ではなく悲しみでもない
それすらも何ものも 含まない失望
夜は終わらない
明けることは判っていても
夜は終わらない
つぶやく1つの名前を
これで最後だとも思わずに
肺の底で 粉々の瓦礫から
花開くのは 名もない イミテーション
それに敢えて名前をつけてやる
夜は終わらない
明けることは判っていても
それを受け入れない
突然やってくる終焉は
覚悟しないでやってくる
Round Midnight−転げおちて行く
止める術を知らずに
見越しているのに
それを止めることを敢えてしない
なぜってそれは無意味だから
離れた引力は 戻らない
永遠にさまよい続けて行く
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