BACK
       howl
eden






君を導く
其の地は
総ての終焉
そして新生の為の荒野
吹く風が
風が
何を語る
祝福か
非難か
それとも無関心なのか

辿り着くのには
あまりにも遠すぎた
あまりにも永すぎた
到達までに要した多くの時間
繰り返しつづけた罪
回避しつづけた罰
見過ごしつづけてきた行為
そんなものたちに僕は
何を手向けられるというのだろう

在るのは誰かの立てた墓碑銘だけだというのに
語ることなんて、本当は何も無い

胎動する僕の命と引き換えに
君を守ってくれ
本当は君とずっと居たいけれど
それが叶わないなら
君だけを守るために
僕は僕でなくなってもいい

ずっと言うことができなかった
他の表現でごまかしてきた
大切だとか
好きだとか
想っているだとか
生き甲斐だとか
運命だとか
他になんと言えばよかったの
どうでもいい


愛している


この地と

この風と

死と

生と

君を


共に辿り着けたその事を









NEXT
- CLOSE -