人体実験
黒い心臓
君を詰めこんだ
左胸の宇宙はもう
空っぽになって
感度良好の
望遠鏡のレンズにも
写らなくなった
路上に転がる星屑は
人々が落としていった純粋さ
か細い光を放ったら
それでもうネオンの風に消えてった
こんな気持ち
うまく言葉にできない まま
涙がでて
君にそれでも逢いたい ただ
街を吸い込んで
左胸の宇宙はもう
ズタズタになって
君が手をふった
その記憶がせつなくて
耐え切れず逃げたい
鼓動を脈打つ心臓は
少しずつ転がり落ちて泥まみれ
償いたいって今さら
どの辺に向かえばいいと言うのか
こんな気持ち
うまく言葉にできない まま
涙がでて
君にそれでも逢いたい ただ
こんな気持ち
うまく言葉にできない まま
待ちつづけて
風化するのを止めない まま
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