人体実験
鼓膜をやぶる愛
誰のために在る この風は
そうイノチ そんなもので形容できるさ
そうさ なんだって
巡り会えたのが 偶然で
どうしようも ないくらいに 運命なら
今は ほどかない
触れあう もつれあう すったもんだあっても
若気の至りなんて自慢さ
そこから愛してく
聴こえている 風の音も そっと吐いた その呼吸も
全ては この胸に 奥深く
つたえてくれ 風の音よ 彼女のいる あの空まで
鼓膜を やぶるほどの この愛を
何のために歌う この喉は
もうたぶん カラカラまで乾ききったって
何も出やしない
欲しいなら 這い上がれ 吸ってもんでそしたら
やさしく抱きしめることだけが
生まれた理由だろ
カモメの群 その一羽が 力尽きて 海に沈む
落下は ゆるやかに あっけなく
その瞳が 映していた 戻ることのない大空
永遠は その視界の中にある
こんな話 きっと君は 笑ったりもしないで聞くんだろ
国道を流れる車のナンバーを数えながら
それでも愛してる
馬鹿げてる
真面目なくらい
聴こえている 風の音も そっと吐いた その呼吸も
全ては この胸に 奥深く
奏でてくれ いかしている セレナーデを これで終わり
両手を 広げたまま 君を待つ
鼓膜が やぶれるほど 泣き叫ぶ
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