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       人体実験
静脈。

影踏み踏んで 僕が鬼になった
夕暮れまでさがしてたんだ
君が家に帰ったことも知らず 夕暮れまで

地団太踏んで 僕は泣き震えた
いい年して 泣きじゃくっていた
君が腕を振り払う仕草に 怯えながら

左が軽くて 左がさむくて
宇宙の遠さを知る 冬の回廊
こんなにも動いている 肺も胃袋も
すべて捨てちまえばいいのになぁ

さらさらと次の季節がくるよ 手のひらで踊りながら
孤独に甘えている ココロも引き連れて
置き去りにされたものはひとつさ あの頃の時間だけさ
こんなにも残酷に 未来はつづいてる

使い古された セリフはもうおしまい
意外なほど あっけない終わり
君とそっと重ねた日々の泡も もうおしまい

手首をひらいた。むすんでひらいて
それ以上はこわくなって ナイフを投げた
こんなもんさ 消えたいと思ったって
静脈はゆるくポンプを繰り返してる

さらさらと次の季節がくるよ 手のひらで踊りながら
孤独に甘えている ココロも引き連れて
置き去りにされたものはひとつさ あの頃の時間だけさ
こんなにも残酷に 未来はつづいてる

祈り さけび 歌 ぬくもり 何にすがろうというの
ここにいることになんの意味があるんですか baby? baby

ざわざわと次の出逢いがくるよ 何もかもを忘れさせる
そんなの気休めだと 何かとたてついて
置き去りにされたものはふたつさ あの頃の言葉たちさ
呼び合った名前はもう 語りつがれない




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